日本でもニュース等でしばしば取り上げられますが、中国は内陸部、北部を中心に大気汚染が凄いです。首都北京も、季節や天候によっては汚染が酷く、煙の中で生活している気持ちになります。

下の写真は、私が上海から北京に高速鉄道で向かい、北京南駅に到着する直前に車内から外の様子を写したものですが、都会のど真ん中にも関わらず、砂嵐が吹き荒れているような風景です。





ここが特に工場の多い地域というわけでもなく、普通の商業施設や民家があるエリアです。当然、人が普通に歩いています。

私も初めてこの風景を見たときは、さすがにちょっとヤバいのではないか…と焦りました。すぐに喉や肺がおかしくなりそうです。

駅から降りて町に出てみると、人々は普通に出歩き、自転車に乗っている人もたくさんいます。ほぼ全員マスクを付けているかと思ったらそんなことはなく、マスクを付けている人は少数派でした。

ただ、町の空気は百メートル先の建物がぼんやりとしか見えないくらいに汚れています。町中のコンビニではマスクが品数多く揃い、駅構内では空気清浄機の広告をよく見かけました。
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大気の汚染度は、AirVisualというアプリを使ってリアルタイムに確認できます。これを見ると、冬は中国北部が特に大気汚染が深刻です。

北京、天津といった主要都市の多くが「危険」という推移に達しています。「危険」と表示されるレベルだと、アプリで確認しなくとも、普通に外を歩いていれば危険を感じられるくらい、大気が汚いです。マスクを取ると、煙と砂ぼこりが混じったような匂いがします。

工業化の過程における大気汚染は、発展する国がたどる宿命のようなもので、中国に限ったことではありません。古くは産業革命の頃のイギリスや、四日市ぜんそく等の公害が社会問題になった高度経済成長期の日本も、大気汚染が深刻でした。

ただ、経済発展を続け、世界のグローバル企業が拠点を中国に構える昨今において、この大気汚染を何とかしなくては、国民の健康はもちろんのこと、世界の優秀な人材を引き付ける際の足かせになるだろうなあ、と北京の街を歩いて思いました。

ちょっと大気や風向きが変わると、日本と殆ど変わらないくらい、綺麗な空が広がるんですけどね。
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